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Swiftの「タプル(Tuple)」で複数のオブジェクトをひとまとめにする

タプル(Tuple)

タプルは複数のオブジェクトをまとめて扱えるものです。

タプルの例

let Blog = (20140608, "About tuple")

「20140608」「"About touple"」をもつBlogオブジェクトができました。
Blogオブジェクトへのアクセスの仕方はこちら。

Blog.0 //20140608
Blog.1 //"About tuple"

配列のように順番にアクセスできます。

要素に名前をつける

下記のようにすると、別の変数にまとめて代入できます。

var (date, article) = Blog
date    //20140608
article //"About tuple"

必要な要素のみ代入したいときはアンダースコアを使います。

var (date, _) = Blog
date    //20140608
_         //アンダースコアを指定すると、Xcode落ちました


最初に定義する際、それぞれの要素に意味を持たせると使いやすくなります。

let Blog = (date:20140608, article:"About tuple")
Blog.date    //20140608
Blog.article //About tuple

公式ドキュメントでは、Httpのステータスコードとステータスメッセージをもつオブジェクトを作っていました。
定数を宣言しそこに複数の意味を持たせたいときに使えそうです。

SwiftでArrayの中身を昇順・降順でソートする

Sort関数

「Sort」を使えば簡単に配列の中身を並び替えられます。

昇順

var numbers = [1,4,2,3,6,5]

sort(numbers)

numbers // [1,2,3,4,5,6]

そのままsortで配列を引数に与えてあげればOK。
引数の中身がソートされ、上書きされます。

var strings = ["a", "e", "d", "b", "c"]

sort(strings)

strings  // ["a", "b", "c", "d", "e"]

文字列もこの通り。

降順

下記で降順に並び替えられます

numbers = [1,4,2,3,6,5]

sort(numbers){$0 > $1}

numbers // [6,5,4,3,2,1]

クロージャを使ったSortの真面目な書き方

長々と書く

上記のようにSort関数は書けますが、実際は下記のようなクロージャを使った書き方になります。

strings = ["a", "e", "d", "b", "c"]

sort(strings){
    (str1 : String, str2 : String) -> Bool in
    return str1 > str2
}

strings // ["e", "d", "c", "b", "a"]

第一引数と第二引数を比較して、Boolを返してます。
returnの比較を逆転させればソートも逆になります。

型の省略

しかし、そもそも与えられた配列の中身を取り出して比較しているので、
引数および戻り値の型は明示的に指定しなくても推測されます。
したがって、下記のように省略が可能。

sort(strings){
    (str1, str2) in
    return str1 > str2
}

引数の型「String」と戻り値の型「Bool」を省略しました。

returnの省略

さらに、引数の()やreturnも省略できます。
今回の場合は、returnが一つに限定されているので、省略が可能。

sort(strings){ str1, str2 in str1 > str2 }

改行も除けばこのとおり、すっきりした形になります。

引数を$0, $1, ... に

そして、自分自身を引数としてとる場合、「str1」「str2」は「$0」「$1」などで置き換えることが可能です。

sort(strings){$0 > $1}

どうやら、「$0」や「$1」を使うときは「in」を省略できるようです。
めでたく、最初に書いた短いコードに辿りつけました。

SwiftのArrayがもつ非破壊的メソッド「map」

var numbers:Array<Int> = [0,2,4,6,8]
var doubleNumbers:Array<Int> = numbers.map({
    (number:Int) -> Int in
    return number * 2
    })

numbers
doubleNumbers

結果はこちら

[0,2,4,6,8]
[0,4,8,12,16]

numbersから値をひとつずつとってきて2倍したものを返してます。
非破壊的なので、元のnumbersには変化なし。(クロージャですね)

構文はこんな感じです。

(配列).map({
          (配列の要素:要素の型) -> 戻り値の型 in
          
          /*処理*/
          
          return 戻り値
})


また、下記のように短く書くこともできます。

var halfNumbers = numbers.map({numbers in numbers/2})

numbers
halfNumbers
[0,2,4,6,8]
[0,1,2,3,4]